結露は住まいにとっての天敵です

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結露のメカニズム

結露は、空気中の水蒸気が冷たい表面に触れることで水滴に変わる現象です。これが典型的に見られるのが、冬場の窓ガラスです。室内の暖かい空気が窓の冷たい表面に触れることで冷却され、水蒸気が水滴として現れます。このプロセスは、空気が一定の温度以下に冷却されると飽和点に達し、水蒸気が水に変わる「露点」に関連しています。湿度が高いほど、露点温度が高くなり、結露が発生しやすくなります。

窓の結露を抑えるには窓周りを改善するしかありません。補助制度(住宅省エネ2024年キャンペーン)をうまく使い快適な住まい作りを末永くする為にメンテナンスや改修工事することが大事です。


弊社はリクシル窓マイスター、水回りマイスター在籍店です

リクシル住まいと結露の豆知識をご覧ください(引用元:リクシル)


露点温度とは

  • 定義: 空気中の水蒸気が飽和し、結露が発生し始める温度。
  • 現象: 空気が冷却されて水蒸気が水滴に変わる温度。
  • 湿度との関係:
    • 湿度が高いほど露点温度も高くなる。
    • 乾燥した空気の場合、露点温度は低くなる。
  • 結露の発生: 露点温度に達すると、空気中の水蒸気が結露として現れる。
  • 結露予防:
    • 露点温度を下げる。
    • 室内の表面温度を露点温度以上に保つ。
    • 適度に換気を行う

結露の影響

結露は単なる水滴以上の問題を引き起こすことがあります。特に以下のような影響が考えられます:

  • カビの発生: 湿った環境はカビの繁殖に最適です。結露が放置されると、壁紙や木材にカビが生えやすくなり、特に浴室やキッチンなどの湿度が高い場所で顕著です。カビは見た目だけでなく、健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。
  • 建物の損傷: 長期間放置された結露は、建物の構造にダメージを与えます。木材の腐食や金属部分の錆びが進行し、特に壁の内側や床下で問題が発生することがあります。これは建物の寿命を縮める原因となります。
  • 健康への影響: カビはアレルギーや呼吸器疾患を引き起こす可能性があります。特に小さな子供や高齢者、免疫力が低い人々にとっては深刻な問題です。カビの胞子が空気中に飛散し、吸い込むことで症状が悪化することがあります。

結露の種類

結露には大きく分けて「表面結露」と「内部結露」の二種類があります。

  1. 表面結露: 窓ガラスや壁の表面に水滴が付く現象です。これは空気中の水蒸気が冷たい表面に触れることで発生します。対策としては、窓の断熱性能を高めることや、適切な換気が有効です。
  2. 内部結露: 建物の構造内部で発生する結露です。壁の内部や屋根裏、床下などで発生し、木材の腐敗や断熱材の劣化を引き起こすことがあります。これを防ぐには、建物の断熱性能を向上させることや、適切な施工が必要です。

結露対策

効果的な結露対策をすることで、その影響を最小限に抑えることができます。以下はいくつかの対策方法です:

  • 換気の徹底: 室内の湿度を下げるために、定期的に換気を行うことが重要です。特に調理や入浴後は、窓を開けるなどして湿気を逃がしましょう。換気扇の使用も効果的です。
  • 断熱材の使用: 窓や壁に断熱材を使用することで、室内外の温度差を減少させ、結露の発生を抑えられます。特に窓の断熱性能を高めることが重要です。二重窓や断熱フィルムの使用も効果的です。
  • 除湿機の利用: 室内の湿度をコントロールするために除湿機を使用するのも有効です。特に湿度が高い季節には効果的です。適切な湿度は50〜60%とされています。
  • 結露防止シートの使用: 窓ガラスに結露防止シートを貼ることで、結露の発生を抑えられます。市販されているシートは簡単に貼り付けられ、即効性があります。
  • 適切な温度管理: 室内の温度を適切に管理することも重要です。温度が低すぎると結露が発生しすくなるため、暖房を適切に使用しましょう。ただし、過度な加湿は避けるべきです。
  • 空気を循環させる:サーキュレーターなどで空気を循環させる。
  • サッシを変える2重サッシなどに変える(引用元:リクシル)


結露の予防

日常的に結露を予防するためには、以下のポイントに注意することが重要です:

  1. 家具の配置: 壁に密着させる家具は、空気の流れを妨げ、結露の原因となります。家具は壁から少し離して配置することで、空気の循環を良くしましょう。
  2. 窓の清掃: 窓ガラスは定期的に清掃し、汚れやホコリを取り除くことで結露の発生を抑えることができます。汚れがあると水滴が付きやすくなります。
  3. 定期的なチェック: 結露が発生しやすい場所を定期的にチェックし、早期に対策を講じることが大切です。特に冬場は注意が必要です。
  4. 換気:適度に窓を開けて換気するのが大事です。冬場は寒いですが適度に換気をしてください。

東京都保険医療局(PDF)を参考にしてください。


最後に

結露は日常的に発生する現象ですが、正しい知識と対策を持つことで、その影響を抑えることが可能です。湿度管理や断熱対策をしっかりと行い、快適な室内環境を保つことが大事です。結露対策を通じて、健康で快適な生活を送りましょう。