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石綿調査の工程

石綿調査には以下の工程が必要になります。各工程を順にご説明いたします。これからのリフォーム、リノベーション工事には必要な年代に入ってきています。ご理解をして頂ければ幸いです。

書類調査

  • 設計図書の確認: 設計図書や建築当時の記録を確認し、石綿の使用箇所を特定します。
  • 過去の修繕履歴の確認: 過去の修繕や改修記録を調べ、石綿の使用可能性を評価します。

目視調査

  • 現地調査の準備: 必要な機材や保護具を準備します。
  • 建物全体の観察: 石綿が使用されている可能性のある場所を目視で確認します。
  • 使用されている建材の確認: 石綿含有建材を特定し、詳細な調査が必要な箇所をリストアップします。

見做しとする場合

  • 石綿がありと見做し、作業していきます。

サンプリング調査

  • サンプル採取の準備: 適切な防護具(マスク、手袋、防護服)を着用します。
  • サンプル採取の実施: 石綿含有の疑いのある建材からサンプルを採取します。
  • サンプルの保管とラベル付け: 採取したサンプルを適切に保管し、ラベルを付けて識別します。
  • 分析機関への送付: サンプルを専門の分析機関に送付し、石綿の含有を分析します。

分析

  • 顕微鏡分析: 位相差顕微鏡や偏光顕微鏡を用いて定性的な分析を行います。
  • 詳細分析: 必要に応じて、X線回折装置(XRD)や電子顕微鏡(SEM)を用いた詳細な分析を行います。

結果の報告

  • 分析結果の取りまとめ: 分析結果を「石綿事前調査結果報告書」として書面にまとめます。
  • 都道府県知事等への届出: 調査結果を所管の都道府県知事等に届出します。
  • 関係者への報告と周知: 調査結果を元請業者や作業者に報告し、適切な作業計画を策定します。

石綿が確認された場合の対応

  • 業計画の策定: 「石綿障害予防規則」に基づく作業計画を策定します。
  • 飛散防止対策: 作業場所の密閉化、湿潤化、防護具の着用などの飛散防止策を実施します。
  • 適切な除去・処理: 専門の技術者による除去作業を行い、発生した廃棄物を法令に基づき適正に処理します。
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