適正価格とは?
リホォーム、リノベーション工事の価格競争は凄まじいことになっています。なぜ?こんな価格で出来るのと大工30年やっている私でも疑問に思うとともに心配になってきます。
当社は埼玉県住まいづくり協議会の加盟店です。
弊社は、職人の手間代を適正価格にするために、お見積りなどを作成させて頂いています。
リフォーム、リノベーションはリフォーム会社だけでは成り立ちません。各職人様がいて初めてリフォーム、リノベーションができます。近年、職人様を軽く見ている会社様を多々お見受けします。
どれだけ経験を積んで各職人様、特に大工様がお仕事をしているのかをお考え下さい。
仕事がいくら取れても、職人様がいなければ仕事は完成しません。そのことを理解されることを望んでいます。適正な価格、立場でのお仕事をお考え下さい。
ここをお考え頂かないと、5年後に自社で施工ができない会社様は、お仕事が取れても施工が出来なくなります。現実的に真剣にお考えすることをお勧めいたします。
そして、適正価格とは何かと考えた場合、サービス、品質、価格(仕入れ、施工費、経費、会社の利益)に分かれると思います。
弊社はリクシル窓マイスター、水回りマイスター在籍店です。
サービス、品質、価格
サービス
- お客様対応
- お見積り作成の透明性
- ブランド(安心感)
- 補償内容
- 近隣挨対応
- ご提案力
品質
- 材料の品質
- 職人様の品質
- 施工の品質
- 協力業者の品質
価格
サービス、品質=低価格は成り立ちません。
仕入れとは?
仕入れについて疑問に思うことは定価についてです。定価の70%OFFや80%OFFと提示している業者を見かけますが、そもそも定価の意味とは何かと疑問に思います。特に水回りの工事に関して、そしてカタログに載っている定価の意味のなさを日々感じています。
価格競争もここまでくると、リフォーム、リノベーション業界の価格崩壊を招く恐れもあります。各メーカーさんにも考える時期が来ているのかもしれません。
施工費
そして一番心配しているのが施工費です。安い価格になると仕入れと施工費、経費や利益を下げざる負えません。新築工事よりリフォーム、リノベーション工事は施工に手間がかかります。その分が施工している職人さんにしわ寄せがきています。(新築工事もそうですが)
実際に私自身、デフレの中で大工仕事をやってきて、早く、安くの時代に大工の職業に就きました。 その結果が、いい職人さんの減少となり人手不足を招いています。そして若手を育てる手間代の余裕もありません。
人材を育成するには、特に大工さんは時間とお金がかかりこの業界は特になり手がなくブラック労働です。そしていい職人さんを潰してきたのはだれか・・・今更何を言っているのか?と思います。
まずは、施工費、労働環境を適正にする必要性が大事です。衣食住の住にあたる大事な職業になります。本当に真剣に取り組まなければ、大変なことになり現実的になってきています。
弊社のリフォーム、リフォーム工事は職人さんに対する適正価格になるように、見積作成をしています。このようにして行かなければ、職人さんを育てることができません。
お客様に置かれましてもご理解のほどよろしくお願いいたします。
経費
現在、材料費、人件費、道具代、ガソリンなどすべての物価上がっています。その分が価格に転換できていないので建設会社、リフォーム、リノベーション会社の倒産件数も増えています。
経費を削減するにも限界があります。デフレの時代にすでにやっているのでもうこれ以上は?というのが本音だと思います。
弊社も経費削減のために色々な工夫をしていますが、建築業界はDX化が難しく、効率がよくありません。例えば現地調査をする場合、zoomなどで打ち合わせやり、メールやチャットなどで連絡をして、お見積り作成をし、zoomでご提案から、お見積りのご説明、3Dを使いリホォーム、リノベーションのイメージをお伝えして、電子契約という流れが理想です。
現実はそうはいきません。直接お会いして現地調査をし、お客様に対して誠実にご説明し、マナーや言葉使いなどを見て頂き、お客様に信頼を得て、何度もお伺いしてそしてご契約まで丁寧なご対応やご相談にのり、そしてお客様に信頼して頂いてご契約して頂けます。
DX化を進めるためには、難しい業界かもしれません。
利益
価格競争になると、薄利多売になり労働環境が悪化していきます。大工として下請けで各メーカーやリフォーム、リノベーション会社様の仕事をやらせていただいて思うところもあります。
この業界は、一度でも傾くと立て直すのが難しい業界です。薄利多売を続けていると必ず倒産の危機がいずれ来ます。大工をやってきて倒産する会社も多数見てきました。
利益がなければ会社は倒産します。そのことを各会社は相当な努力をしていると思いますが、考え方ややり方を変える時期なのかもしれません。
弊社は生意気に思われるかもしれませんが、価格競争には対抗いたしません。私自身が職人をやっていたからかもしれませんが、職人、各業者様に適正価格にてやっていただきたく起業努力をしています。
そして、企業は永続することが一番大事です。倒産してしまうとお客様にとっても保障やアフターサービスなどに弊害が出てきます。
まとめ
職人不足は、現実的になり。現場にいる私自身が感じています。そしてこのままいくと大変な問題になってきます。家を建てたくても建てられない。建てるまで1年以上待たされるなど、特にリホォーム業界は問題が深刻になってきています。
人が生活していく中で必要な衣食住の住にあたる大事な業界です。そして職人がいなければ幾らITや科学が発達しても家は建ちませんし、リホォームは特に人の手がいります。
ロボットなど各会社が考えていますが、現実的にこの日本の狭い土地や家では難しい問題です。
お客様におかれましても、この業界の将来を考えて頂ければ幸いに思います。